部屋探し・内見・物件選びコツ

シェアハウスはやめとけと言われる理由とは?向いていない人と後悔しない選び方

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

「家賃が安いからシェアハウスに住んでみたいけれど、ネットで調べると『やめとけ』という意見が多くて不安…」と悩んでいませんか?

結論から言うと、シェアハウスは「すべての人にとって最悪の選択肢」というわけではありません。 しかし、他者との共同生活である以上、一人暮らしにはない特有のストレスやトラブルが存在し、「向き・不向き」が非常にはっきりと分かれる住居スタイルです。

この記事では、不動産のプロ視点で以下のポイントを解説します。

  • シェアハウスが「やめとけ」と言われる具体的な理由とトラブル事例
  • シェアハウスに向いている人・絶対にやめた方がいい人の特徴
  • 後悔しない物件の選び方と、内見時に確認すべき必須チェックポイント

この記事を読めば、自分がシェアハウスでの生活に耐えられるかどうかが明確になり、後悔のない住まい選びができるようになります!

シェアハウスはやめとけと言われる理由とは?まず結論

なぜシェアハウスは「やめとけ」と言われがちなのでしょうか。まずは、検討する上での前提となる結論からお伝えします。

すべての人に向かないわけではない

インターネット上の体験談を見るとネガティブな意見が目立ちますが、シェアハウス自体が絶対にダメなわけではありません。

初期費用を大幅に抑えられたり、年齢や職業の異なる多様な人たちと交流できたりと、人によっては一人暮らしでは得られない素晴らしい経験ができる場所でもあります。

自分の性格や生活スタイルにカチッとハマれば、非常に快適で合理的な選択肢となります。

生活リズムや価値観が合わないとストレスになりやすい

「やめとけ」と言われる最大の原因は、他人との共同生活によるストレスです。

起きる時間、寝る時間、シャワーを浴びる時間など、生活リズムは人それぞれ異なります。また、「どのくらい散らかっていたら掃除をするか」といった清潔感に対する価値観も違います。

これらが合わない住人と一緒に生活すると、毎日のちょっとしたズレが積み重なり、大きな精神的ストレスへと発展してしまいます。

家賃の安さだけで選ぶと後悔しやすい

「とにかく家賃と初期費用を安く済ませたいから」という理由だけでシェアハウスを選ぶと、後悔する確率が高まります。

安さの裏には「個室の壁が薄い」「水回りの設備が古い」「住人の質があまり良くない可能性」といったデメリットが隠れていることが多いからです。

管理が十分でない物件では、住人間トラブルが起きやすい場合があります。費用面だけでなく、「共同生活のルールを守れるか」「多少の不便を受け入れられるか」という覚悟が必要です。

友達とのルームシェアは関係が悪化するリスクもある

「見知らぬ人とは嫌だけど、仲の良い友達とルームシェアするなら大丈夫だろう」と考える人も多いですが、実はこれも要注意です。

たまに遊ぶ関係と、毎日一緒に生活する関係は全く別物です。お金のルーズさや家事の分担などで不満が溜まり、結果的に"共同生活をきっかけに友人関係が悪化してしまうケース"も少なくありません。

シェアハウスはやめとけと言われる主な理由

【図解】シェアハウスは止めとけと言われる理由

ここからは、シェアハウスの生活で実際に起きやすい不満や、「やめておけばよかった」と後悔に直結する具体的な理由を解説します。

生活音や騒音が気になりやすい

シェアハウスの個室は、一般的な賃貸マンションに比べて壁が薄い造りになっていることが少なくありません。特に一軒家を改装した物件などでは、生活音が伝わりやすい場合があります。

そのため、隣の部屋の話し声、テレビの音、ドアの開け閉め、深夜の足音などがダイレクトに響いてきます。

特に、自分は明日朝早いのにも関わらず、リビングで他の住人が深夜まで宴会をしていて眠れない…といった騒音問題は、シェアハウスでよく挙げられる代表的なトラブルです。

キッチン・お風呂・トイレなど水回りを共有する必要がある

水回り(キッチン、シャワー室、お風呂、トイレ、洗面台)を住人全員で共有するため、「自分が使いたいタイミングで使えない」という不便さが常に付きまといます。

朝の通勤・通学前の時間はトイレや洗面所が大渋滞になり、夜はシャワーの順番待ちが発生することも。また、他人が使った直後の濡れた床や、排水口の髪の毛など、他人の生活の痕跡を見るのが苦痛だという人には耐え難い環境です。

掃除やゴミ出しのルールで揉めやすい

共用部分の掃除やゴミ出しを住人の当番制にしているシェアハウスの場合、「誰かがサボる」「掃除の基準が甘い」といったことで、特に不満が生じやすいです。

「自分ばかりがゴミを捨てている」「あの人が使った後はいつもキッチンが汚い」といった不公平感が募り、住人同士のギスギスした空気や、直接的な口論に発展する原因になります。

人間関係の距離感が近くなりやすい

リビングなどの共有スペースがあるため、良くも悪くも他の住人と顔を合わせる機会が多くなります。

仕事で疲れて帰ってきて、誰とも話さず一人になりたい気分の時でも、リビングを通る際に挨拶や世間話をしなければならないのは、気を遣う人にとって負担になります。また、住人同士の派閥や恋愛トラブルなど、面倒な人間関係に巻き込まれるリスクもあります。

プライベート空間が少ない

シェアハウスにおいて、完全に自分一人だけの空間は「個室の中だけ」です。その個室も、ベッドと机を置いたら一杯になってしまうような狭い部屋(4畳〜6畳程度)であることが多いです。

また、ドミトリー(相部屋)タイプの場合は、ベッドのカーテンを閉めた空間しかプライベートがなく、常に他人の気配を感じながら生活することになるため、精神的に休まる場所が極端に少なくなります。

住人の入れ替わりで環境が変わりやすい

シェアハウスは一人暮らしの賃貸物件よりも入退去のサイクルが早いです。気が合う住人が引っ越してしまい、代わりにマナーの悪い人や自分と合わない人が入居してくることもあります。

「昨日までは快適だったのに、新しく入ってきた一人のせいで一気に居心地が悪くなった」というように、自分の意思とは無関係に住環境(雰囲気)がガラリと変わってしまう不安定さがあります。

防犯面や貴重品管理に注意が必要

複数人が出入りする環境であるため、玄関の鍵の閉め忘れなど、防犯面でのリスクが高まります。

また、冷蔵庫に入れておいた自分の食材や飲み物を勝手に食べられたり、最悪の場合は貴重品の盗難などのトラブルが報告されるケースもあります。

個室に鍵がかかることは大前提ですが、それでも貴重品は常に自己管理で厳重に守らなければならないという緊張感が伴います。

友達とのルームシェア(共同生活)で起きやすいトラブル

【図解】友達とのルームシェア特有のトラブル

見知らぬ人ではなく、友人同士で一軒家や広いマンションを借りて住むルームシェア(シェアハウス)においても、特有のトラブルが存在します。

家賃や光熱費の支払いで揉める

一番多いのがお金に関するトラブルです。家賃や光熱費、Wi-Fi代、日用品代(トイレットペーパーや洗剤など)をどう折半するかで揉めるケースです。

どちらか一方がルーズで支払いが遅れたり、「自分は今月あまり家にいなかったから光熱費は少なく払いたい」などと言い出したりすると、立て替えている側には大きなストレスと不信感が募ります。

掃除・片付けの負担が偏る

初めは「当番制にしよう」と決めていても、時間が経つにつれてルーズになり、結局は「綺麗好きな方(気になった方)」が掃除やゴミ出しを負担することになりがちです。

「なんで私ばっかり家事をやらなきゃいけないの?」という不満が限界に達し、大喧嘩に発展することは、友人同士のシェアハウスにおける典型的な崩壊パターンです。

恋人や友人を呼ぶ頻度で揉める

「今度、彼氏(彼女)を泊まらせていい?」「週末に他の友達を呼んでタコパしていい?」という来客ルールの違いも大きな火種になります。

自分は家でゆっくり休みたいのに、同居人が頻繁に部外者を家に招き入れるようになると、プライベートな空間が侵されたように感じ、次第に家に帰るのが苦痛になってしまいます。

生活リズムの違いでストレスが溜まる

一方が朝型の会社員で、もう一方が夜型のフリーターといったように生活リズムが異なると、お互いに気を遣います。

「夜中にドライヤーを使う音がうるさい」「朝早くにドアをバタンと閉められて起こされた」など、些細な生活音の違いが、毎日続くことで許容できないレベルのイライラに変わっていきます。

仲が良くても一緒に住むと関係が変わることがある

「あんなに仲が良かったのに、一緒に住み始めたら相手の嫌なところばかり目につくようになった」というのはよくある話です。外で楽しく遊ぶ「友人としての顔」と、家の中でくつろぐ「生活者としての顔」は違います。

お金や家事といった現実的な問題が絡むことで、ただの友達関係から利害関係に変わり、修復不可能なほど関係が悪化してしまうリスクを理解しておく必要があります。

シェアハウスに向いていない人の特徴

【図解】シェアハウスに向いていない人

これまでのトラブル事例を踏まえて、シェアハウス(およびルームシェア)に「絶対にやめておいた方がいい」「向いていない」人の特徴をまとめました。

一人の時間をしっかり確保したい人

仕事や学校から帰った後は、誰とも顔を合わせず、完全に一人になってリセットする時間が必要な人には向いていません。

シェアハウスでは、トイレに行くにもリビングを通るにも他人の気配を感じます。孤独を愛する人や、「家=完全に外界から遮断された自分の城」と定義している人は、一人暮らしを選ぶべきです。

音や生活音に敏感な人

「他人の足音が気になって眠れない」「ドアの開閉音や話し声でビクッとしてしまう」「耳栓がないと寝られない」といった、音に対して神経質な人はシェアハウスでの生活は地獄になります。

他人の生活音を完全にシャットアウトすることは構造上不可能なため、静かな環境を求める人は鉄筋コンクリート造のマンションを選ぶべきです。

水回りを他人と共有したくない人

「他人の抜け毛が落ちているお風呂に入るなんて鳥肌が立つ」「トイレの便座を他人が使った直後に使うのは生理的に無理」という、水回りの清潔感に対して潔癖な部分がある人はシェアハウスに向きません。

どれだけ清掃が行き届いていても、他者と共有しているという事実だけで大きなストレスを感じてしまいます。

掃除や片付けの価値観にこだわりが強い人

「使った物はすぐに元の場所に戻すべき」「水滴は一滴も残さず拭き取るべき」といった自分なりの強い家事ルールを持っている人は、他人の大雑把な行動が許せず、常にイライラすることになります。

他人に自分の価値観を押し付けてしまい、結果的にトラブルメーカーになってしまう可能性もあります。

人間関係に気を使いやすい人

「すれ違ったら愛想よく挨拶しなきゃ」「リビングに誰かいたら無言でいるのは気まずいから話しかけなきゃ」と、常に他人の顔色を窺い、空気を読んで気を使いすぎてしまう人は、家の中で全く休まる時間がなくなってしまいます。

良い意味で「他人は他人」と割り切れる図太さがないと、精神的に疲弊してしまいます。

在宅勤務やオンライン会議が多い人

テレワーク(在宅勤務)がメインで、日中も家で仕事をする人には不向きです。

オンライン会議中に隣の部屋の音やリビングの話し声が入ってしまったり、Wi-Fiの回線を複数人で同時に使うため通信速度が安定しなかったりするリスクがあります。仕事に集中できる環境を確保するためには、完全な個室(一人暮らし)が必要です。

シェアハウス向きかセルフチェック

ここまで読んで、「自分は向いているのかな?」と迷った場合は、改めて次の項目をチェックしてみましょう。

  • 一人の時間をしっかり確保したい
  • 他人の生活音が気になりやすい
  • 水回りを他人と共有したくない
  • 掃除や片付けに強いこだわりがある
  • 人間関係で気を遣いやすい
  • 在宅勤務やオンライン会議が多い

3項目以上当てはまる場合は、シェアハウスよりも一人暮らしの方が快適に暮らせる可能性があります。

一方で、「あまり当てはまらない」「共同生活にも抵抗がない」という方は、次に紹介する【シェアハウスに向いている人の特徴】も確認してみましょう。

シェアハウスに向いている人の特徴

一方で、以下のような特徴を持つ人であれば、シェアハウスのメリットを最大限に享受し、楽しく快適に生活することができます。

家賃や初期費用を抑えたい人

「とにかくお金を貯めたい」「上京したばかりで初期費用を用意できない」という目的が明確な人には最適な選択肢です。

敷金・礼金・仲介手数料がゼロの物件も多く、家具家電を買い揃える必要もないため、手持ちの資金が少なくてもすぐに新生活をスタートできるのは最大の魅力です。

人と話すのが好きな人

寂しがりやで「家に帰った時、おかえりと言ってくれる人が欲しい」「誰かと今日あったことを話しながらご飯を食べたい」という人にとっては、シェアハウスは理想的な環境です。

リビングに行けば誰かがいて、気軽にコミュニケーションが取れるため、一人暮らしの孤独感とは無縁の生活が送れます。

細かいことをあまり気にしない人

「少しくらい部屋が散らかっていても気にならない」「他人の生活音もBGMだと思える」といった、良くも悪くも大雑把で、細かいことにこだわらない大らかな性格の人は、共同生活のストレスを感じにくいです。

他人のアラ探しをせず、「まあいっか」と受け流せるスキルがシェアハウスでは重宝されます。

短期間だけ住みたい人

「就職活動のための数ヶ月だけ」「ワーキングホリデーに行く前の半年間だけ資金を貯めたい」といった、期間限定の住まいを探している人に向いています。

一般的な賃貸契約(2年)とは異なり、数ヶ月からの短期契約が可能なシェアハウスも多いため、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に身軽に動くことができます。

家具家電付きの部屋に住みたい人

ベッド、机、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、テレビなど、生活に必要な家具家電が初めからすべて備え付けられているため、カバン一つで引越しが完了します。

将来実家に戻る予定がある人や、家具にお金をかけたくないミニマリスト志向の人にとって、非常に合理的な選択です。

新しい環境や交流を楽しめる人

外国人留学生が多く国際交流ができるシェアハウスや、起業家志望が集まるシェアハウス、共通の趣味(料理、ゲームなど)を持つ人が集まるコンセプト型のシェアハウスなどもあります。

自分の知らない世界観を持つ人たちと積極的に関わり、新しい価値観や人脈を広げることを楽しめる人には、最高の刺激的な環境になります。

シェアハウスのメリット

デメリットやトラブルばかりが目立ちますが、シェアハウスには一人暮らしでは得られない強力なメリットがいくつもあります。

初期費用を抑えやすい

一般的な賃貸を借りる場合、敷金・礼金・仲介手数料・保証会社費用・火災保険などで、家賃の約4〜6ヶ月分の初期費用(数十万円)がかかります。

しかしシェアハウスの場合、「デポジット(保証金)数万円のみ」や「初期費用一律3万円」といった形で、数万円の現金さえあれば入居できる物件が多数あります。

例えば、シェアハウスの初期費用は次のような内訳になることが一般的です。

項目目安
デポジット(保証金)2〜5万円程度
契約事務手数料0〜3万円程度
前家賃1か月分程度
家具・家電購入費不要な物件が多い

※物件によって金額や必要な費用は異なります。

家具家電付きの物件が多い

前述の通り、生活に必要な家具家電がすべて揃っているため、購入費用(約10万〜20万円)や引越しのトラック代を丸ごと浮かせることができます。

退去する際も、粗大ゴミとして処分する手間や費用がかからないため、身軽に入居・退去ができるのが強みです。

物価高の今、家具家電を10万円で揃えるのは厳しい?
最近の物価高により、家具や家電の価格も全体的に値上がり傾向にあります。そのため、普通に気に入ったものを新品購入していくと、家具家電費用はあっという間に15万〜20万円を超えてしまいます。その一方で、シェアハウスは費用を一気に抑えることができます。

一人暮らしより家賃を抑えやすい

好立地(都心部や人気エリアの駅近)であっても、一人暮らし用のワンルームを借りるより、シェアハウスの個室の方が毎月の家賃が数万円安く設定されていることが多いです。

また、光熱費やWi-Fi代も「共益費として毎月1万円〜1.5万円」と定額制を採用している物件も多く、冬場の暖房代などを気にせず定額で使えるのも大きなメリットです。

入居までの手続きが比較的簡単な場合がある

一般的な賃貸より審査項目がシンプルな物件もあります。

一般的な賃貸契約のような厳しい入居審査(収入証明書の提出や連帯保証人の確保など)がなく、管理会社との面談(人柄や協調性のチェック)のみでスピーディーに入居が決まる物件も多いです。

フリーターや外国人、急いで引越し先を見つけたい人にとって、審査のハードルが低いのは助かるポイントです。

交流やつながりができることもある

普段の生活では絶対に出会わないような、異なる年齢、職業、国籍の人たちと同じ屋根の下で暮らすことで、自分の視野が大きく広がります。

シェアハウスでの出会いがきっかけで親友になったり、仕事のパートナーになったり、あるいは結婚に至ったりと、お金には代えられない貴重な人脈やつながりができることもあります。

シェアハウスで後悔しないためのチェックポイント

シェアハウス内見・必須チェックリスト

「自分はシェアハウスに向いているかも」と思った方が、ハズレ物件を引いて後悔しないために、内見時や契約前に必ず確認すべきポイントを解説します。

住人の人数と男女比を確認する

シェアハウスの規模(5人程度の少人数か、30人以上の大型か)によって雰囲気は全く異なります。

アットホームさを求めるなら少人数、適度な距離感を保ちたいなら大型が向いています。また、「女性専用」か「男女混合」か、男女比はどうなっているかも、生活の安心感に直結するため必ず確認しましょう。

共用部の清潔感を見る

内見時に最も目を光らせるべきは、キッチン、お風呂、トイレ、リビングなどの「共用部の綺麗さ」です。

ここが汚い物件は、清掃業者が入っておらず住人任せになっているか、ルールを守らないモラルの低い住人がいる証拠です。水回りにカビや髪の毛が放置されていないか、シンクに食器が溜まっていないかをチェックしてください。

掃除・ゴミ出し・来客ルールを確認する

「掃除は週に何回業者が入るのか、それとも住人の当番制か」「ゴミ出しのルールはどうなっているか」「友人や恋人を個室に呼んだり、宿泊させたりしてもOKか」といったルールを管理会社に細かく確認しましょう。ルールが曖昧な物件ほど、入居後に住人同士のトラブルが多発します。

例えば、事前に次のようなルールも確認しておくと、入居後のトラブルを避けやすくなります。

  • 来客・宿泊の可否
  • 喫煙場所や喫煙ルール
  • 共用部での私物管理
  • ペット飼育の可否
  • ゴミ出しの曜日や分別方法
  • 共用設備の利用時間

物件によってルールは異なるため、契約前に確認しておくことが大切です。

個室の防音性や鍵の有無を確認する

個室の壁をコンコンと叩いてみて、薄い板一枚ではないか、隣の部屋の生活音がどれくらい聞こえるかを確認します。

また、プライバシーと貴重品を守るために、個室のドアに「しっかりとした鍵(南京錠のような簡易的なものではないか)」がついているかは、防犯上絶対に譲れないポイントです。

水回りの数が足りているか確認する

「住人10人に対して、シャワーとトイレが1つずつしかない」というような物件は、毎朝・毎晩確実に大渋滞が起きてストレスの限界を迎えます。

一般的に、「住人4〜5人に対して、シャワー・トイレ・洗面台・洗濯機がそれぞれ1つ以上」あるのが、快適に生活できる水回りの比率の目安と言われています。

退去ルールや違約金を確認する

「入居してみたらどうしても合わず、すぐに退去したくなった」という場合に備え、解約予告の期間(通常は退去の1ヶ月前)や、短期解約による違約金(半年以内の退去で家賃1ヶ月分など)が発生しないかを、契約前に重要事項説明書で必ず確認しておきましょう。

管理会社の対応体制を確認する

住人同士でトラブルが起きた際や、設備が故障した際に、管理会社がすぐに間に入って対応してくれる体制(24時間サポートや、担当者の定期巡回など)が整っているかを確認します。

「住人同士で話し合って解決してください」と丸投げするような管理会社は避けるべきです。

シェアハウスと一人暮らしはどちらがいい?

結局のところ、シェアハウスと一般的な一人暮らし、どちらを選ぶべきか迷っている方へ、判断基準をまとめました。

費用を抑えたいならシェアハウスも選択肢になる

貯金を最優先したい、初期費用の捻出が厳しい、あるいは家具家電を揃える手間とコストを省きたいという明確な金銭的メリットを重視するなら、シェアハウスは非常に合理的で賢い選択肢になります。

自由度やプライバシー重視なら一人暮らしが向いている

「好きな時間に風呂に入りたい」「友達をいつでも呼びたい」「誰にも干渉されず一人の空間でリラックスしたい」という、生活の自由度や絶対的なプライバシーを少しでも重視するなら、費用がかかっても迷わず一人暮らしを選ぶべきです。

長く住むなら一人暮らしの方が安定しやすい

シェアハウスは住人の入れ替わりで環境が変わりやすいため、数年単位で長く落ち着いて暮らすのにはあまり適していません。

「腰を据えて自分の城を築きたい」「将来的にペットを飼いたい」といった長期的なビジョンがあるなら、一人暮らしの賃貸物件一択です。

短期利用ならシェアハウスが合う場合もある

「上京して最初の半年間だけ」「次の更新時期までの数ヶ月の繋ぎとして」といった短期的な利用であれば、引越しの身軽さや初期費用の安さが最大限に活きるため、シェアハウスは非常にマッチします。

迷う場合は家賃だけでなく生活ストレスも比較する

「家賃が3万円安いからシェアハウスにする」と金額だけで決めるのではなく、「毎月3万円余分に払ってでも、自分一人の快適なお風呂と静かな夜の時間を買うべきか」という視点で、得られるものと失うもの(生活ストレス)を天秤にかけて判断することが大切です。

シェアハウス以外で家賃を抑える方法

「シェアハウスは自分には向いていなさそうだけど、一人暮らしの家賃は高くて払えない…」という方のために、シェアハウス以外で一人暮らしの家賃を限界まで抑える探し方のコツをご紹介します。

駅徒歩を少し広げて探す

「駅から徒歩5分」といった条件は非常に家賃が高くなります。

自転車を利用することを前提にして、「駅から徒歩15分〜20分」あるいは「バスで10分」といったエリアまで検索条件を広げるだけで、家賃相場はガクッと下がり、広くて綺麗な物件が見つかりやすくなります。

築年数の古い物件も候補に入れる

「新築・築浅」にこだわらず、築30年以上の古い物件も候補に入れましょう。外観は古くても、室内はリノベーションされて新築同様に綺麗になっている物件も多くあります。

こうした物件は、新築に比べて家賃が数万円安く設定されていることが多いため狙い目です。

ワンルーム・1Kで条件を広げる

「どうしても1LDKがいい」といった広さへのこだわりを捨て、コンパクトなワンルームや1Kで探すことで家賃は抑えられます。

また、お風呂とトイレが一緒になっている「3点ユニットバス」の物件は、バス・トイレ別の物件に比べて家賃相場が1万円〜2万円ほど安くなるため、節約重視の方にはおすすめです。

初期費用が安い物件を探す

毎月の家賃だけでなく、入居時の負担を減らすために「敷金・礼金ゼロ(ゼロゼロ物件)」や、一定期間の家賃が無料になる「フリーレント付き物件」を探しましょう。

仲介手数料が半額〜無料になる不動産会社を利用するのも、初期費用を数十万円単位で抑える有効な手段です。

家賃相場が安いエリアを選ぶ

都心部や人気の沿線を避け、少しマイナーな駅や、急行が停まらない各駅停車の駅、あるいは都心から電車で30分〜40分ほど離れた郊外のエリアを選ぶだけで、家賃相場は劇的に安くなります。

通勤時間の許容範囲の中で、最も家賃相場が安いエリアの路線図を調べてみましょう。

シェアハウスに関するよくある質問

シェアハウスに関して、よく寄せられる疑問にQ&A形式でお答えします。

シェアハウスは本当にやめた方がいいですか?

一概に「やめた方がいい」とは言えません。他人の生活音が気にならない、コミュニケーションが好き、初期費用を抑えたいという人には向いています。

一方で、神経質な人や完全なプライバシーを求める人は強いストレスを感じるため、やめておいた方が無難です。

友達とのルームシェアはやめた方がいいですか?

慎重に検討すべきです。価値観の違いや、家事・お金の負担割合で不満が溜まり、最悪の場合は親友関係が崩壊するリスクがあります。

もし一緒に住むなら、事前に「家事の分担」「お金の支払いルール」「来客ルール」などを細かく決め、書面に残すくらいの覚悟が必要です。

シェアハウスで多いトラブルは何ですか?

最も多いのは「騒音(夜中の話し声や足音)」「水回りの使い方(掃除しない、占領する)」「冷蔵庫の食べ物の盗難・勝手に食べられる」といった、共同生活ならではのモラルや価値観の違いによるトラブルです。

シェアハウスは一人暮らしより安いですか?

はい、初期費用(敷金礼金・仲介手数料・家具家電購入費など)は一人暮らしより圧倒的に安く済みます。

また、都心の好立地であっても、一人暮らし用の物件より毎月の家賃が数万円安く設定されていることがほとんどです。

シェアハウスは何歳まで住めますか?

物件によって年齢制限が設けられていることがあります。「18歳〜35歳まで」としている若い世代向けの物件もあれば、年齢制限がなく40代・50代でも入居可能な物件もあります。

シニア向けのシェアハウスも増えてきているため、自分の年齢層に合った物件を選ぶことが重要です。

シェアハウスで内見時に見るべきポイントは?

「水回りの清潔感(清掃が行き届いているか)」「シャワーやトイレの数(住人数に対して少なすぎないか)」「個室の防音性と鍵の有無」「ゴミ捨て場が荒れていないか」を必ずチェックしてください。共用部の綺麗さは、そのまま住人のモラルの高さに直結します。

まとめ

シェアハウスは「やめとけ」と言われることも多いですが、それは「向き・不向きがはっきりと分かれる住居スタイル」だからです。

最後に、後悔しないためのポイントをおさらいしましょう。

  • 向いていない人: 音に敏感、潔癖症、一人の時間を絶対に邪魔されたくない人
  • 向いている人: 大雑把で細かいことを気にしない、人と話すのが好き、費用を抑えたい人
  • トラブルを防ぐ選び方: 内見時に「共用部の清潔さ」と「水回りの数」を徹底的に確認する
  • 友達との同居: 仲が良くても生活上のルール(お金・家事・来客)は明確に決めておく

「家賃の安さ」というメリットだけで飛びつかず、今回解説したデメリットやトラブル事例を自分が許容できるかどうかを冷静に判断してください。

もし「自分には無理かも…」と感じた場合は、家賃相場が安いエリアや築古物件を探して、一人暮らしを実現する方向で部屋探しを進めていきましょう!

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