部屋探し・内見・物件選びコツ

12月入居の部屋探しはいつから?年末前に失敗しない探し方の手順を解説

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

「年内には引越しを完了させて、スッキリと新年を迎えたい!」とお考えではありませんか?

12月は春の繁忙期が本格化する前の比較的落ち着いた時期にあたり、じっくり部屋を探せるメリットがあります。しかし最大のネックとなるのが「不動産会社や管理会社の年末休業」です。

スケジュール調整を間違えると、「希望日に鍵を受け取れない」「引越し業者が手配できない」といった致命的な失敗に直結します。

この記事では、不動産のプロ視点で以下のポイントを徹底解説します。

  • 12月入居に向けた絶対に失敗しない逆算スケジュール
  • 年末特有の賃貸市場のメリットと見落としがちな注意点
  • 初期費用や引越し費用を抑える具体的なコツ

この記事を読めば、年末特有のトラブルを回避し、焦らずスムーズに理想の新居で年越しを迎えるための手順がわかります!

12月入居の部屋探しはいつから始めるべき?

部屋探しは「早すぎると空家賃が発生し、遅すぎると希望の部屋がなくなる」というジレンマがあります。

さらに12月は「年末休業」というタイムリミットが存在するため、入居希望日から逆算したスケジュール管理が通常月以上に重要になります。

【入居希望日に合わせた準備期間一覧表】

入居希望時期本格的に探し始める(内見)目安引越し準備・契約の目安
12月上旬(1日〜10日)10月中旬〜下旬11月中旬〜下旬
12月中旬(11日〜20日)10月下旬〜11月上旬11月下旬〜12月上旬
12月下旬(21日〜月末)11月上旬〜中旬12月上旬〜中旬

結論:10月中旬〜11月上旬に探し始めるのがおすすめ

12月中に新しいお部屋の鍵を受け取り、引越しを済ませたいのであれば、入居希望日の1ヶ月〜1.5ヶ月前にあたる「10月中旬〜11月上旬」に本格的なお部屋探し(内見)をスタートさせるのが最もおすすめです。

賃貸契約は、申し込みから入居審査、重要事項説明、初期費用の入金、そして鍵の引き渡しまで、おおよそ2〜3週間の期間を要します。この「1〜1.5ヶ月前」の法則を守ることで、現在の家の退去予告期間とも調整がしやすく、無駄な二重家賃を防ぐことができます。

12月上旬入居なら10月中旬〜下旬が目安

12月1日や12月10日など、上旬に入居して早めに新生活をスタートさせたい場合は、10月中旬〜下旬にかけて内見を済ませておきましょう。

この時期に申し込みを入れておけば、11月中旬には審査と契約手続きが完了し、残りの期間を引越し業者の手配や荷造り、不用品の処分にたっぷり充てることができます。

特に年末に向けて引越し業者も徐々に混み始めるため、早めに引越し日を確定させてトラックを予約できるのは大きなメリットです。

12月中旬〜下旬入居なら10月下旬〜11月上旬でも間に合いやすい

12月15日や20日といった中旬から下旬の入居を希望する場合は、10月下旬から11月上旬にかけて探し始めても十分に間に合います。むしろ、「12月下旬に入居したいのに、10月上旬から空室の物件に申し込む」といった早すぎる行動はNGです。

大家さんや管理会社は「1ヶ月半以上も部屋を無料でキープすることはできない」と判断するため、11月中旬頃など、実際の入居予定より前倒しで家賃発生を求められることがあります。その結果、無駄な出費(空家賃)が増えてしまうことになってしまいます。

年末休業前に契約を終えるため早めの行動が安心

12月の部屋探しで最も警戒すべきなのが、「不動産関連会社の年末休業」です。

年末年始は、不動産会社・管理会社・保証会社の営業時間が通常より短縮されたり、年末年始休業に入ったりするため、審査や契約に通常より時間がかかることがあります。

多くの不動産仲介会社、管理会社、そして入居審査を行う保証会社は、12月下旬(27〜29日頃を中心)から年末年始休業に入ります。つまり、12月下旬に入居したい場合でも、すべての契約手続きや鍵渡しを休業日前に完了させておかなければなりません。

万が一書類に不備があって審査が長引くと、年内の入居が絶望的になるため、通常月よりも1週間ほど前倒しで行動する意識が大切です。

12月入居の部屋探しスケジュール

【図解】12月入居・年内引っ越しのスケジュール

理想の物件に出会い、年末の慌ただしさに巻き込まれずに12月に入居するための、具体的なスケジュール手順を解説します。

入居2ヶ月前:希望条件と予算を整理する

(目安:10月上旬〜中旬) まずは情報収集の準備段階です。毎月の家賃の上限(目安:手取り収入の25〜30%程度)を明確にし、住みたいエリアや間取りを決めます。

「バストイレ別」「2階以上」などの絶対に譲れない条件(MUST)と、「オートロック」「宅配ボックス」などのあれば嬉しい条件(WANT)を分けて優先順位をつけておきましょう。ここを曖昧にしたまま探し始めると、物件選びで迷走して時間を大きくロスしてしまいます。

入居1.5ヶ月前:物件情報を見始める

(目安:10月中旬〜下旬) SUUMOやHOME'Sなどの賃貸ポータルサイトを利用して、実際の物件情報をこまめにチェックし始めます。

設定した予算内でどのような物件があるのか、現実的な相場感を掴むことが目的です。気になる物件はお気に入りに登録し、「数日で募集が終了してしまう人気物件の傾向」などを観察しておくと、いざ内見に行った際、すぐに申し込むべきかどうかの判断基準(相場観)が養われます。

お部屋探しにおススメの賃貸アプリをご紹介

https://honnne.com/blog/archives/26398

入居1ヶ月前:内見・申込を進める

(目安:10月下旬〜11月上旬) 気になる物件を取り扱っている不動産会社に問い合わせ、実際に店舗へ行って内見を行います。

12月入居を目指すなら、この時期に「ここに住む」と決断し、入居申込書を提出して審査をスタートさせるのが理想的なペースです。スムーズに審査へ進めるよう、連帯保証人になってくれる親族への事前連絡や、自分の収入証明書(源泉徴収票や給与明細)、身分証のコピーを手元に準備して内見に臨むと完璧です。

内見時チェックポイントについて詳しく解説!

https://honnne.com/blog/archives/14157

入居2〜3週間前:審査・契約・引越し準備を進める

(目安:11月中旬〜下旬) 入居審査を無事に通過したら、不動産会社から初期費用の明細書が届きます。指定された期日までに初期費用を入金し、重要事項説明を受けて賃貸借契約を結びます。

契約日が確定したら、速やかに複数社から見積もりを取り、引越し業者を予約しましょう。年末が近づくと土日の予約枠からどんどん埋まっていくため、相見積もりを取りつつスピーディーに決断することが費用を抑えるコツです。

入居1週間前:ライフラインや住所変更を済ませる

(目安:11月下旬〜12月上旬) 鍵の引き渡し日が決まったら、電気・ガス・水道の開通手続きや、インターネットの移転手続きを各事業者へ行います。

特にガスは開栓時に立ち会いが必要であり、年末は業者の予約が取りにくくなるため早めの連絡が必須です。

また、役所での転出届(市外へ引越す場合)や、郵便局の転送届の手続きも済ませておきましょう。年末の役所は非常に混雑するため、余裕を持った行動がストレス軽減に繋がります。

入居前・入居日にやることについて詳しく解説!

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年末休業前:鍵渡し・契約書類・入金状況を確認する

(目安:12月中旬〜25日頃) 12月特有の非常に重要なステップです。不動産会社や管理会社が年末休業に入る前に、「鍵の受け取り日時と場所」を確実にすり合わせておきましょう。

また、「初期費用の着金は確認できているか」「提出した契約書類に不備(ハンコの押し忘れなど)はないか」を事前に念押しで確認してください。休業に入ってから不備が発覚すると、誰も対応できず、年内に新居の鍵を開けられないという最悪の事態になりかねません。

12月入居で部屋探しするメリット

【図解】12がつ入居のメリット

12月入居を目指すお部屋探しには、年明けの超繁忙期にはない、借り手にとって非常に有利なメリットがいくつも存在します。

春の繁忙期より落ち着いて探しやすい

1月〜3月は進学や就職による引越しが全国で一斉に発生するため、不動産会社はパニック状態になります。内見の予約が取れず、数分の迷いで物件を横取りされることも日常茶飯事です。

しかし12月であれば、まだ引越し市場は本格的なピークを迎えていないため、不動産会社の担当者も丁寧に対応してくれます。自分のペースで複数物件を比較し、納得のいく部屋選びができるのは大きなメリットです。

年内に新生活を始められる

12月中に引越しを終わらせてしまえば、新しい生活基盤が整った状態で新年を迎えることができます。

「今年中に生活環境をリセットしたい」「年明けからは新しい職場で心機一転、仕事にだけ集中したい」という方にとって、年内にすべての手続きと荷ほどきを終わらせておくことは、精神的にも非常に大きなプラスになります。

冬休みの期間を使って、お部屋のインテリアにこだわる時間も作れます。

年末年始を新居で過ごせる

ピカピカの新しいお部屋で、ゆっくりと大晦日やお正月を過ごせるのは12月入居ならではの特権です。おせちを食べたり、初詣に行ったりするのも、新しい街だと新鮮な気持ちで楽しめます。

また、年末年始の長期休暇を「引越しのための荷造りや手続き」で潰してしまうのではなく、「新生活を充実させるための時間(初売りでの家具家電の買い出しなど)」にフル活用できるため、非常に有意義な冬休みを過ごせます。

1月・2月の繁忙期前に引越しを済ませられる

年明けの1月後半から2月にかけては、引越し業者の料金が「繁忙期料金」として跳ね上がり、通常時の1.5倍〜2倍の費用がかかることも珍しくありません。また、物件の家賃相場も強気に設定され、家賃交渉などは一切できなくなります。

この「最もお金がかかり、競争が激しくなる時期」に突入する前に、12月のうちに賢く引越しを済ませてしまうことで、トータルコストと労力を大幅にカットすることができます。

12月入居で部屋探しするデメリット・注意点

【図解】12月入居のデメリット・注意点

メリットが多い12月入居ですが、年末という特殊な時期ゆえに絶対に気をつけておかなければならないデメリットや落とし穴があります。

年末に近づくほど手続きが詰まりやすい

12月は世間全体が「師走」の慌ただしさに包まれます。仕事の年末進行や忘年会などで自身のプライベートな時間が削られる中、引越しの荷造り、役所の手続き、不動産会社とのやり取りを並行して行わなければなりません。

少しでも書類の提出が遅れたり、審査でつまずいたりすると、あっという間に年末が迫り、引越し予定日に間に合わなくなるリスクが高いため、11月中の入念な準備が不可欠です。

不動産会社・管理会社・保証会社が年末休業に入る

これが12月入居における最大の壁です。不動産仲介会社だけでなく、物件を管理する「管理会社」や、入居審査を行う「家賃保証会社」の多くが、12月25日〜28日頃から1月4日頃まで長期の冬季休業に入ります。

この期間は審査が完全にストップし、鍵の引き渡しもできません。「28日に鍵をもらう予定だったが、審査の追加書類の提出が間に合わず、年明けの5日以降に持ち越しになった」という悲劇が毎年起きています。

引越し業者やライフライン手続きの予約に注意が必要

12月下旬や土日・月末は引越し業者の予約が集中しやすくなります。特に土日は、年内に引越しを済ませたいファミリー層などで予約が殺到し、希望の日時が取れないばかりか、料金が高騰する傾向があります。

また、電気・水道はネットで手続きできても、ガスの開栓は作業員の訪問立ち会いが必要です。年末ギリギリに連絡すると「作業員の空きが年明けになります」と言われ、お湯が出ない部屋で年越しをする羽目になります。

物件数は繁忙期ほど多くない

1月〜3月の超繁忙期には、退去する人も多いため、毎日大量の新しい物件情報がネットに公開されます。

しかし、11月〜12月前半は「春に向けた退去予告が本格化する前の時期」にあたるため、市場に出回っている空室物件の絶対数はそこまで多くありません。「希望条件を100%満たす物件」を探そうとすると難航しやすいため、ある程度の妥協点(駅から少し歩く、築年数など)を事前に決めておく柔軟性が必要です。

春の繁忙期ほど募集数は多くありませんが、秋の退去物件や年末退去予定物件も一定数あるため、条件次第では良い物件に出会える可能性があります。

入居日によっては年末年始の家賃発生日に注意する

「物件は12月に契約するけれど、実際の引越し作業は年明けにゆっくりやりたい」という方は、家賃の二重払いに注意してください。空室をキープできるのは長くて2〜3週間です。

12月上旬に契約した場合、大家さんからは「遅くとも12月下旬からは家賃(日割り家賃)を払ってください」と指定されます。引越すのが1月だとしても、12月後半からは今の家と新居の両方の家賃が発生することを想定した資金計画が必要です。

【図解】二重家賃の仕組み

12月入居に向いている人

これまでの特徴を踏まえ、12月入居での引越しが特におすすめな人の特徴を具体的にまとめました。

年内に引越しを終わらせたい人

「お正月は実家に帰省する予定だから、それまでに引越しを済ませておきたい」「年末の特番を新しい部屋のテレビでゆっくり見たい」など、年内に生活基盤を整えてスッキリと新年を迎えたい人にとって、12月の引越しは最適です。

休業前のスケジュールさえ逆算して守れれば、充実した年末年始の休暇を手に入れることができます。

年末年始を新居で過ごしたい人

新しい街で初詣に行ったり、近所の美味しいお店を開拓したりと、長期休暇を利用して新生活の立ち上げを楽しみたい人には12月入居がぴったりです。

普段は仕事が忙しくてなかなか部屋の片付けやインテリアの配置に凝れない人でも、年末年始のお休みを使えば、一気に自分好みの快適なお部屋を完成させることができます。

1月以降の繁忙期を避けたい人

「過去に春の引越しで、家賃も引越し代も高くて嫌な思いをした」「不動産屋が混みすぎていて、まともに相談に乗ってもらえなかった」という苦い経験がある人は、あえて12月に動くのが大正解です。

ライバルが本格的に増え、諸費用が高騰する「年明け」になる前に、落ち着いた環境でじっくりと納得のいくお部屋探しができます。

転職・同棲・結婚など生活を切り替えたい人

年明けの1月から新しい職場で働く人や、クリスマスや年末を機に同棲・結婚生活をスタートさせるカップルなど、人生の節目を迎える人にとって、12月入居は非常に区切りが良いタイミングです。

生活環境が変わるストレスを年末のお休み期間で和らげ、万全の状態で1月からの新しい生活をスタートさせることができます。

12月入居の物件探しで失敗しないコツ

年末特有のトラブルを避け、スムーズに納得のお部屋探しをするための、実践的で具体的なコツを6つご紹介します。

希望条件に優先順位をつける

物件数が限られる12月だからこそ、「駅徒歩5分以内」「築5年以内」「バストイレ別」「家賃〇万円以下」など、希望をすべて満たす100点の物件を探すのは至難の業です。必ず「絶対に譲れない条件(MUST)」と「できれば欲しい条件(WANT)」に分け、優先順位をつけておきましょう。

70〜80点の優良物件を見つけた時に、即座に決断できる基準を持っておくことが成功の鍵です。

部屋探しで失敗しないための優先順位の付け方をご紹介!

https://honnne.com/blog/archives/17967

家賃・初期費用・引越し費用を先に確認する

毎月の家賃だけでなく、「敷金・礼金・仲介手数料などを含めた初期費用の総額(家賃の約4.5〜6ヶ月分が目安)」と「引越し業者代」を含めたトータル予算を最初に把握しておきましょう。

特に年末年始は、帰省費用や忘年会、お年玉など何かと出費が重なる時期です。初期費用の見積もりを早めにもらい、予算オーバーによる土壇場でのキャンセルを防ぐための資金シミュレーションが不可欠です。

【合わせてチェック】賃貸物件の初期費用について解説!

https://honnne.com/blog/archives/26163
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退去予定物件は内見可能時期を確認する

12月は「現在空室ですぐに内見できる物件」だけでなく、「11月末に退去したばかりでまだクリーニング中(内見不可)の物件」も市場に出回ります。クリーニングが終わるのを待ってから内見するか、他の人に取られる前に間取り図だけで判断して「先行申込」をするか、不動産会社と相談しましょう。

年内に入居したい場合、クリーニングの完了時期によっては間に合わない物件もあるため、プロの確認が必須です。

申込から契約までの流れを早めに把握する

良い物件を見つけたら、すぐに「入居申込書」を記入して審査に入ります。この時、連帯保証人のサインや、収入証明書(源泉徴収票)、身分証のコピーなどが必要になります。

年末のタイトなスケジュールの中、「書類が足りないから後日郵送します」といったタイムロスは命取りになります。不動産会社へ行く前に、何が必要になるかを事前に確認し、すべて手元に揃えてから内見に臨むのが鉄則です。

入居申込みや契約の際に必要なものはこちらでチェック

https://honnne.com/blog/archives/18196

年末休業日と鍵渡し日を必ず確認する

これが12月入居において最も重要なコツです。

物件に申し込む際、「管理会社と不動産会社の年内の最終営業日はいつか」を真っ先に確認してください。その上で、「〇月〇日に必ず鍵をもらいたいのですが、今日申し込めばスケジュール的に間に合いますか?」と不動産会社の担当者に確約を取りましょう。この逆算スケジュールをプロと共有しておくことで、審査や契約の手続きが最優先でスムーズに進みます。

気になる物件は早めに空室確認する

ネットに掲載されている条件の良い物件が、実はすでに他の人で申し込みが入っている「おとり物件」や「更新遅れ」であることは珍しくありません。

気になった物件があれば、週末の来店予約を待たずに、見つけたその日のうちにメールか電話で不動産会社へ問い合わせ、リアルタイムの空室状況を確認してもらう癖をつけましょう。無駄な時間を省くことが、年末の部屋探しの鉄則です。

おとり物件の見分け方や避けるためのコツをご紹介!

https://honnne.com/blog/archives/4838

12月入居の引越し費用・初期費用の注意点

引越しにはまとまったお金がかかります。12月入居ならではの費用に関する注意点と、多くの人が誤解している「入居日と初期費用のカラクリ」を正確に解説します。

引越し費用は春より抑えやすい傾向がある

引越し業者の料金は、3月〜4月の超繁忙期に比べれば安く抑えやすいです。しかし、12月は「年末までに引越したい」という駆け込み需要があるため、閑散期(6月〜8月)ほど安くはありません。特に土日や月末は大安などの吉日と重なると割高になる傾向があります。

一方で平日は比較的予約が取りやすい場合もあるため、引越し日をずらしたり、時間指定なしの「フリー便」を活用したりすることで、数万円単位の節約が十分に可能です。必ず複数社の相見積もりを取るようにしましょう。

引越し料金の相場と安く抑える方法をご紹介

https://honnne.com/blog/archives/14071

年末直前は予約が取りにくくなる場合がある

費用面だけでなく、スケジュール確保の面でも注意が必要です。12月中旬から下旬にかけては、引越し業者のトラックとスタッフがすぐに埋まってしまいます。

「物件の契約は終わったのに、引越し業者が手配できなくて年内に引越せない」という事態を避けるため、物件の入居審査が通って「鍵の引き渡し日」の目処が立った瞬間に、仮押さえでも良いので引越し業者の手配に動き出してください。

月初入居・月末入居で初期費用が変わる

初期費用には敷金・礼金・仲介手数料などの契約費用に加え、「前家賃」や「日割り家賃」が含まれます。入居日によって初期費用が変わるのは、 「日割り家賃」 の金額が異なるためです。

  • 日割り家賃:入居日からその月の月末までの家賃
  • 前家賃:翌月分の家賃を契約時に前払いするもの

【入居日ごとの賃料の違い】
一般的な賃貸契約では、月初入居は「当月分家賃+翌月分前家賃」、月末入居は「日割り家賃+翌月分前家賃」となるため、契約時の支払額は月末入居の方が少なくなる傾向があります。

項目12月1日入居(月初)12月20日入居(月末寄り)
当月分家賃12月分(満額1ヶ月分)12月分(日割り:約12日分)
前家賃(翌月分)1月分(満額1ヶ月分)1月分(満額1ヶ月分)
契約時の請求額合計2ヶ月分合計約1.4ヶ月分
初期費用の見た目契約時に支払う家賃分が多い契約時に支払う家賃分を抑えやすい
入居日日割り家賃の目安
12月1日発生しない
12月10日12月10日〜月末分
12月20日12月20日〜月末分
12月29日12月29日〜月末分

前家賃・日割り家賃を確認する

不動産会社から見積もりをもらった際、初期費用の中に「前家賃」として何月分が含まれているかを必ず確認しましょう。

「初期費用が高すぎる!」と驚いても、実は単に「日割り家賃+翌月分の家賃」を先払いしているだけで、トータルで見れば決して損をしているわけではないケースが大半です。

翌月分の家賃を前払いしているため、初期費用が高く見えても、翌月に改めてその分の家賃を支払う必要はありません。

初期費用を抑えたいならフリーレント物件も検討する

どうしても初期費用を抑えたい場合は、『入居後1ヶ月間の家賃が無料』になるフリーレント付き物件を探すのも有効な手段です。

“空室期間を長引かせたくない”大家さんもいるため、「家賃1ヶ月無料にするから、年内に契約してほしい」という交渉に応じてくれる確率が比較的高まる時期でもあります。ダメ元でも不動産会社に交渉を打診してみましょう。

フリーレントについて詳しくはこちら

https://honnne.com/blog/archives/25611

12月入居の部屋探しでよくある質問

12月入居に向けたお部屋探しについて、不動産会社の窓口でよく聞かれるリアルな疑問にQ&A形式でお答えします。

12月入居なら何月から物件を探すべきですか?

本格的に不動産会社へ足を運び、内見をスタートさせるのは「10月中旬〜11月上旬」がベストタイミングです。

それより前の時期(9月など)は、良い物件を見つけても「12月まで部屋をキープしておくこと」ができず、無駄な空家賃が発生してしまうため、ネットでの情報収集にとどめておきましょう。

12月入居の物件はいつ頃から増えますか?

10月中旬〜下旬頃から徐々に増え始め、11月にかけて選択肢が最も充実する傾向があります。

秋の異動シーズン(9月〜10月)に退去が決まった物件の解約予告が順次入るためです。
実は、賃貸物件は前の住人が引っ越す前(居住中)からネットでの募集が始まります。そのため、12月即入居に向けてポータルサイトで情報が一番豊富になる「10月下旬〜11月中旬」に集中して探すのが最も効率的です。

11月中に契約を進めておけば、原状回復やハウスクリーニングが完了した状態で、12月にスムーズに入居しやすくなります。

11月に探し始めても12月入居に間に合いますか?

11月上旬〜中旬に探し始めれば、12月入居に十分に間に合います。

ただし、11月下旬になってからのスタートだと、審査、契約手続き、引越し業者の手配が非常にタイトになり、少しでもつまずくと各社の年末休業に巻き込まれてしまうリスクが高いため、スピード勝負になります。

12月入居は引越し費用が安いですか?

春(3〜4月)の超繁忙期に比べれば圧倒的に安いですが、12月後半の週末は駆け込み需要でやや割高になる傾向があります。

費用を最安に抑えたいのであれば、12月上旬〜中旬の「平日」を狙って複数社で相見積もりを取るのが、最も確実でお得な方法です。

12月下旬の入居は避けた方がいいですか?

避ける必要はありませんが、「スケジュールの徹底管理」が必須条件になります。

12月25日頃には多くの不動産会社が休みに入るため、「絶対に25日までに鍵を受け取る」という逆算スケジュールを組み、書類の提出などを1日も遅らせない覚悟で動く必要があります。

年末年始に不動産会社は営業していますか?

ごく一部のフランチャイズ店などを除き、不動産仲介会社、管理会社、保証会社は「12月28日〜1月3日(または4日)頃まで」お休みになるケースがほとんどです。

多くの場合、休業期間中は審査や契約、鍵の受け渡しなどの対応が難しくなるため、年内の契約や年内入居を希望する場合は休業前に手続きを完了させておくことが大切です。

まとめ

12月入居に向けたお部屋探しのポイントを最後におさらいしましょう。

  • 本格的に探し始めるのは、入居希望日の1〜1.5ヶ月前がベスト
  • 最大の壁は「業者の年末休業」。休業前に鍵をもらえるよう逆算して動く
  • 審査や契約でつまずかないよう、必要書類を事前に完璧に揃えておく
  • 年明けの繁忙期による競争激化や費用上昇を避けやすい
  • スッキリと新生活の新年を迎えられる

12月の引越しは、スケジュール管理さえ間違えなければ、穏やかな環境で良い物件を見つけ、最高の気分で新年を迎えることができる素晴らしい選択です。年末の慌ただしさに飲み込まれないよう、10月・11月から計画的に行動し、理想の住まいで素敵な年越しを実現してくださいね!

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