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賃貸のクッションフロアの注意点!へこみ・カビ・退去費用で損しないコツ

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

「気に入った賃貸物件がクッションフロアだったけれど、へこみやすいって本当?」「退去費用が高額になるのではないかと心配…」と不安に思っていませんか?

ネット上では「賃貸のクッションフロアはやめた方がいい」といった意見を見かけることもありますが、クッションフロア自体が悪い床材というわけではありません。

水に強くて掃除しやすいといったメリットがある一方で、たしかに家具のへこみや跡が残りやすく、使い方によっては退去時にトラブルになりやすいという特徴を持っています。

この記事では、不動産のプロ視点で以下のポイントを解説します。

  • クッションフロアのメリットと注意したいデメリット
  • 退去費用(原状回復)が高額になりやすいケースとガイドラインの基準
  • へこみやカビを防ぎ、退去時に損しないための具体的な対策

この記事を読めば、クッションフロアの賃貸物件でも過剰に怖がることなく、快適に暮らすためのコツがわかります!

賃貸のクッションフロアは注意が必要?まず結論

クッションフロアの賃貸物件を検討している方に向け、まずは大前提となる結論からお伝えします。

正しい知識を持てば、過剰に避ける必要はまったくありません。

クッションフロア自体が悪い床材というわけではない

「クッションフロア=安っぽくてトラブルが多い」と決めつける必要はありません。

デザイン性が高く、お手入れがしやすいことから、最近の賃貸物件では非常に多く採用されている一般的な床材です。素材の特性と弱点を正しく理解して付き合えば、全く問題なく快適に生活できます。

水に強く掃除しやすい一方で、へこみや跡が残りやすい

最大のメリットは「耐水性の高さ」と「掃除のしやすさ」です。飲み物をこぼしても染み込まず、サッと拭き取れます。

しかし、内部に発泡層(クッション)を持つ柔らかい素材のため、冷蔵庫や本棚などの重い家具を長期間置いていると、どうしてもへこみや跡が残りやすいという物理的な弱点があります。

使い方によっては退去時に原状回復費用がかかることがある

賃貸の退去費用は、普通に生活していてできる「通常使用(経年劣化)」の範囲であれば、借主が修繕費を負担する必要はありません。

しかし、キャスター付きの椅子で床を破ってしまったり、結露を放置してカビを発生させたりと「故意・過失」と判断されると、原状回復として高額な修繕費を請求されることがあります。

入居前の状態確認と家具配置の工夫が大切

退去時のトラブルを防ぐ最大のコツは、入居時に床の傷やへこみを写真で記録しておくことと、重い家具の下に保護マットを敷くなどの事前対策をすることです。

これらを徹底すれば、クッションフロアの賃貸物件でも退去費用の不安なく過ごすことができます。この記事の後半で具体的な対策を解説します。

クッションフロアとは?賃貸でよく使われる理由

そもそもクッションフロアとはどのような素材なのでしょうか。不動産業界や賃貸物件でこれほどまでに広く普及している理由を詳しく解説します。

ビニール系のシート状床材のこと

クッションフロア(通称:CF)とは、塩化ビニール系の素材で作られた、厚さ1.8mm〜3mm程度のシート状の床材のことです。

その名の通り、内部に発泡層があるため少しクッション性があり、フローリングのように硬くなく、歩くと少し柔らかい感触があるのが特徴です。

フローリングより施工費を抑えやすい

本物の木を使ったフローリング(木質床材)に比べて材料費が安く、ハサミやカッターで切って専用の接着剤で貼るだけなので施工の手間もかかりません。大家さんや管理会社にとって、建築コストや退去後のリフォーム費用を大幅に抑えられるのが、賃貸で採用される最大の理由です。

また、クッションフロアの耐用年数は使用状況にもよりますが、一般的には約10年前後が一つの目安とされています。傷みや汚れが目立ってきた場合でも比較的張り替えやすいため、賃貸住宅では維持管理のしやすい床材として広く採用されています。

水回りや賃貸物件で使われることが多い

水に強いため、一般の戸建て住宅でもトイレ、洗面所、キッチンなどの水回りに広く使われています。

賃貸物件においては、水回りだけでなくリビングや寝室など、居室全体の床材として採用されるケースも非常に多くなっています。メンテナンスのしやすさが賃貸経営と非常に相性が良いためです。

木目調・石目調などデザインの種類も多い

「ビニールだから安っぽい」というのは昔の話です。現在はプリント技術が飛躍的に向上し、リアルな木目調、スタイリッシュな石目調(大理石風)、タイル調など、非常に豊富なデザインが揃っています。

部屋の雰囲気を手軽におしゃれにできるのも、入居者から支持される理由です。

賃貸でクッションフロアが使われるメリット

クッションフロアには、管理側だけでなく住む側(入居者)にとっても嬉しいメリットがたくさんあります。

水に強く掃除しやすい

表面がビニール素材のため、水や油を完全に弾きます。コーヒーをこぼしたり、料理の油が跳ねたりしても、木材のように染み込むことなく雑巾でサッと水拭きするだけで綺麗になります。

ワックスがけの必要もほとんどなく、日々の掃除のしやすさは圧倒的です。

足音が響きにくい場合がある

硬い木のフローリングに比べ、クッション層があるため、物を落とした時の衝撃音や足音が下の階に響きにくいという特徴があります。

集合住宅において、近隣との生活音トラブルを軽減する効果が期待できるため、足音が気になる方には嬉しいポイントです。

フローリングより柔らかく感じやすい

足ざわりが少し柔らかく、冬場でもフローリング特有の「ヒヤッ」とした冷たさを感じにくいです。

素足で歩いても疲れにくく、万が一転倒した際も衝撃を和らげてくれるため、小さな子どもがいる家庭や、室内でペットを飼う方(ペット可物件の場合)にも向いています。

デザイン性のある部屋も多い

白を基調とした大理石調でホテルのようなお部屋や、ヴィンテージウッド調のカフェのようなお部屋など、デザイン性の高い物件が多いです。

家賃を抑えながらも、自分好みのインテリアに合わせて部屋探しを楽しめるのは、デザイン豊富なクッションフロアならではの強みです。

張り替えしやすく賃貸向き

もし汚れたり傷んだりしても、本物のフローリングのように床板を剥がす大工事にはなりません。古いシートを剥がして新しいシートを貼るだけで済むため、退去後の原状回復工事が短期間で終わります。

これにより、次の入居までの期間が短くなり、賃貸しやすい間接的なメリットもあります。

賃貸のクッションフロアで注意したいデメリット

メリットが多い反面、クッションフロアには構造上の弱点(デメリット)もあります。これらを知っておくことが対策の第一歩となります。

家具や家電の跡が残りやすい

柔らかい素材ゆえに、ベッドの脚、テーブル、テレビボードなどを同じ場所に長期間置いていると、その重みで発泡層が押し潰され、くっきりと跡が残ってしまいます。

軽いへこみは時間の経過とともに目立ちにくくなる場合がありますが、数年間置きっぱなしにした家具の跡など、長期間荷重がかかった跡は元に戻らないことも少なくありません。

重い家具でへこみができやすい

特に注意が必要なのが、大型冷蔵庫や本棚など「重量があり、かつ脚の接地面が狭い家具」です。極端に重いものが4つの点(脚)に集中すると、クッションフロアが深くへこみ、最悪の場合はクッション層が破断してしまいます。

引越しで家具をどかした時に後悔しないよう、荷重の分散が必要です。

湿気がこもるとカビが発生することがある

表面は水に強いですが、ビニール素材であるため「通気性がない」という弱点があります。

床の上に直接ラグやカーペットを敷きっぱなしにしたり、布団を万年床にしたりすると、床と布の間に湿気がこもり、クッションフロアの表面や裏側にカビが発生する原因になります。

熱や直射日光で変色・劣化することがある

塩化ビニールは熱に弱いため、高温のヘアアイロンを床に直接置いたり、熱い鍋を置いたりすると、表面が溶けたり変形したりします。

また、窓際の直射日光が長時間当たる場所は、紫外線によって数年かけて徐々に色褪せたり、表面がひび割れたりすることがあります。

表面が破れたり剥がれたりすることがある

鋭利なものを落としたり、重い家具を無理に引きずったりすると、表面のビニールシートが簡単に破れてしまいます。

また、部屋の隅やシートの継ぎ目(ジョイント部分)の接着剤が劣化してくると、掃除機をかけた拍子にペロンと剥がれてめくれてくることもあります。

安っぽく見えると感じる人もいる

いくらプリント技術が進化しても、触り心地や光の反射具合はやはりビニールです。「本物の無垢材の質感が好き」「高級家具を置きたい」という人にとっては、どうしてもチープで人工的に感じてしまうかもしれません。

インテリアの方向性によっては合わない場合があります。

クッションフロアで退去費用がかかりやすいケース

【図解】退去費用がかかるNG行動

退去時に原状回復として修繕費用を請求されるかどうかは、「借主の故意・過失・善管注意義務違反があったか」で判断されます。

退去時の原状回復では、すべての傷や汚れが借主負担になるわけではありません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常の生活で生じる経年劣化や通常損耗は貸主負担、借主の故意・過失や手入れ不足による損傷は借主負担と考えられています。

ただし、実際の費用負担は契約内容や損傷の程度によって判断されます。費用がかかりやすい具体的なケースを見ていきましょう。

家具のへこみが通常使用を超えている場合

一般的な家具・家電の設置による軽微なへこみは、国土交通省の原状回復ガイドラインでは「通常損耗」と考えられることが多く、原則として貸主負担となります。

ただし、契約内容や損耗の程度によって判断が異なる場合があります。度が過ぎる重量物を直置きして大きく床を破損させた場合や、引っ越し時に家具を引きずってえぐれたような傷は、過失を問われる可能性があります。

タバコ・日焼け・薬品などで変色した場合

直射日光による自然な日焼けは貸主(大家さん)負担ですが、タバコの焦げ跡やヤニ汚れ、カラーリング剤や強い洗剤などをこぼして放置したことによる変色は、明らかに借主の過失(不注意)とみなされます。

これらの場合、張り替え費用の負担を求められる可能性が非常に高いです。

水漏れや結露でカビが発生した場合

「窓の結露を毎日放置して床をカビさせた」「観葉植物の鉢の下に水が溜まって腐食した」「飲み物をこぼして放置した」といったケースは、借主が拭き取るなどの手入れを怠った(善管注意義務違反)と判断され、退去費用がかかります。

椅子やキャスターで傷・破れができた場合

テレワークなどでキャスター付きのオフィスチェアを長期間保護マットなしで使用し、表面が著しく摩耗・破損した場合は、借主負担となる可能性があります。

キャスターの硬いローラーは、柔らかいクッションフロアにとって最大の天敵です。

ペットによる傷や汚れがある場合

ペット可物件であっても、犬や猫が床を引っ掻いてクッションフロアを破ってしまったり、おしっこを放置して継ぎ目から染み付かせたりした場合は、通常使用を超えた損耗(故意・過失)として原状回復費用の対象となります。消臭作業を含め、高額になりやすいケースです。

入居前からの傷を記録していなかった場合

「最初からあった傷なのに、自分のせいにされて退去費用を請求された」というトラブルは賃貸で非常に多いです。

入居前の傷を写真などで客観的な証拠として残しておかないと、退去時に自分の過失ではないと証明することが困難になり、泣き寝入りになるリスクがあります。

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クッションフロアの退去費用で損しないための対策

【図解】クッションフロアの退去トラブル対策

賃貸のクッションフロアに住むなら、入居初日から対策を徹底しましょう。少しの工夫と初期投資で、退去費用のトラブルを劇的に減らすことができます。

入居時に傷・へこみ・汚れを写真で残す

鍵をもらって部屋に入ったら、家具を搬入する前に部屋中の床をチェックしてください。

すでに傷やへこみ、剥がれがある場合は、スマホで「全体」と「接写」の写真を撮り(日付がわかるようにする)、すぐに管理会社へメール等で報告して記録を残しましょう。これが最強の防具になります。

重い家具の下に保護マットを敷く

冷蔵庫、洗濯機、ベッドの脚、本棚など、局所的に重みがかかる部分には、専用の保護マット(ポリカーボネート製の硬いもの)や厚手のフェルトを必ず敷いてください。

重さを広い面に分散させることで、床への深いへこみを効果的に防ぐことができます。

キャスター付き椅子にはチェアマットを使う

デスクワークをする場合、キャスターの下には必ずチェアマットを敷きましょう。クッションフロアにキャスターの組み合わせは、短期間で確実に床の表面をえぐってしまいます。

インテリアの邪魔にならない透明なポリカーボネート製マットがおすすめです。

水回りはこまめに換気してカビを防ぐ

キッチンや洗面所、お風呂上がりなどは換気扇を長めに回し、湿気がこもらないようにします。また、キッチンマットやバスマットを敷きっぱなしにせず、定期的に持ち上げて床を乾燥させることがカビ予防に繋がります。

換気という簡単な習慣が、数万円の退去費用を防ぎます。

家具を長期間同じ場所に置きっぱなしにしない

可能であれば、半年に一度くらいの頻度で、数センチでもいいので家具の配置をズラす(模様替えをする)のも有効です。

ずっと同じ場所に圧をかけ続けないことで、クッションフロアの復元力が働き、跡が残りにくくなります。ホコリも溜まりにくくなり一石二鳥です。

重量家具を動かすことが難しそうな場合は、設置時から保護マットを敷いて荷重を分散させることが重要です。

退去前に無理な補修をしない

万が一、床を少し破ってしまった場合でも、市販の補修パテなどを使ってDIYで直そうとするのは絶対にやめましょう。

素人の補修はかえって目立ち、被害を広げてしまうことが多く、管理会社からも「勝手に手を入れた」として心証を悪くします。気になる傷は、自己判断せずに退去立会い時に正直に申告してください。

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内見時に確認したいクッションフロアのチェックポイント

これから部屋探しをする方へ、内見の際にチェックしておきたいクッションフロアの状態をご案内します。入居後の後悔を防ぐための重要なポイントです。

床に浮き・剥がれ・めくれがないか

部屋の隅や、シートの継ぎ目(ジョイント部分)をよく見てください。

接着剤が劣化してシートがプカプカ浮いていたり、端がめくれていたりしないか確認します。そのまま入居すると、掃除機をかけた際に引っ掛けて大きく破ってしまう恐れがあります。

家具跡やへこみが残っていないか

前の住人が置いていたであろう冷蔵庫やベッドの跡が、そのままくっきりと残っていないか確認します。

大きなへこみがあるなど、状態によっては補修や張り替えが行われますが、クリーニングだけで済まされてそのまま募集されるケースもあります。その場合、入居前に張り替えてもらえるか交渉の余地があるので確認してみましょう。

水回りにカビや変色がないか

キッチンシンクの足元、洗面所の洗濯機置き場付近、トイレの便器のフチなどは、水や尿ハネでクッションフロアが変色したりカビたりしやすい場所です。黒ずみやカビ臭さがないか、しゃがんでしっかりとチェックしましょう。

床がベタついていないか

古いワックスが劣化している場合や、清掃業者の拭き上げが不十分な場合、歩いた時に床が少しベタベタ・ペチャペチャと音がすることがあります。

不快感に繋がるため、入居前にもう一度クリーニングやワックス剥離をしてもらえるか、仲介会社を通して確認しましょう。

部屋全体の湿気や換気状態を確認する

クッションフロアの部屋は湿気がこもりやすいため、窓を開けて風通しが良いか、クローゼットを開けた時にカビの臭いがしないかを確認します。

日当たりが悪く換気しづらい構造の部屋は、入居後に結露やカビに悩まされるリスクが跳ね上がります。

入居前に気になる部分は管理会社へ確認する

内見時に見つけた傷や剥がれは、「入居するまでに大家さんの負担で直してもらえるのか」「現状引き渡しになるのか」を必ず確認してください。

直さないまま引き渡される場合は、トラブル防止のため、入居前の状態確認書(チェックリスト)に必ず記入しておきましょう。

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クッションフロアの賃貸で使いたい便利グッズ

クッションフロアの賃貸物件で、床を守りながら快適に暮らすためのおすすめ保護アイテムや便利グッズを紹介します。

家具脚用の保護フェルト

家具脚用フェルト画像
出典:Amazon

テーブルやイス、ソファなどの脚の裏に貼る厚手のフェルトシールです。100円ショップやホームセンターで購入できます。

へこみ防止だけでなく、イスを引いた時の傷つきや、下の階への騒音も防いでくれる必須アイテムです。

冷蔵庫・洗濯機用の保護マット

家電用保護マット画像
出典:Amazon

透明なポリカーボネート製の硬いマットがおすすめです。重みを広範囲に分散させるため、冷蔵庫などの重量物を置いてもクッションフロアがへこみません。

なお、段ボールを敷くのは害虫(ゴキブリなど)の温床になるため絶対に避けてください。

保護マットを選ぶ際は、荷重をしっかり分散できる硬質ポリカーボネート製など、クッションフロア対応と表示された製品がおすすめです。
一方で、素材によっては床へ色移りする可能性があるものもあるため、長期間使用する場合は対応床材を確認して選ぶようにしましょう。

チェアマット

チェアマット画像
出典:Amazon

キャスター付きのオフィスチェアを使うなら絶対に導入すべきアイテムです。

透明なハード素材のものを選べば、部屋のインテリアの邪魔にもなりません。購入時は必ず「クッションフロア対応(またはハードフロア対応)」の表記があるものを選びましょう。

除湿剤・サーキュレーター

サーキュレーター画像
出典:Amazon

湿気を溜めないための空間対策です。

クローゼットの中やベッドの下など、空気が淀みやすい場所に除湿剤を置き、サーキュレーターで部屋の空気を定期的に循環させることで、床と家具の間に発生するカビを劇的に防ぐことができます。

防カビグッズ

防カビテープ画像
出典:Amazon

お風呂場や洗面所など、水回りとクッションフロアの境目(コーキング部分)に、市販のマスキングテープや防カビ用のテープを貼っておくと、隙間に入り込む黒カビを予防できます。

汚れたら剥がして捨てるだけなので、日々の掃除も格段に楽になります。

ラグ・ジョイントマット

出典:Amazon

リビングの床全面の傷を防ぎたい場合や、子どもの足音対策にはラグやジョイントマットを敷くのも手です。

ただし、長期間敷きっぱなしにすると通気性が悪くなり、その下に湿気がこもってカビる原因になります。定期的にめくって換気する手間を惜しまないようにしましょう。

クッションフロアとフローリングの違い

【図解】クッションフロアとフローリングの違い

「賃貸を探しているけど、フローリングとクッションフロア、どちらがいいの?」と迷う方のために、それぞれの決定的な違いを比較しました。

見た目や質感の違い

フローリングは本物の木材(または木質繊維)を使用しているため、温かみがあり、高級感や自然な質感が魅力です。

一方クッションフロアは、デザインはリアルでも触り心地はツルツルとしたビニールであり、光の反射などでどうしても人工的な感じがします。

掃除のしやすさの違い

掃除の手軽さはクッションフロアの圧勝です。水や汚れを完全に弾くため、水拭きや洗剤を使った掃除が気兼ねなくできます。

フローリングは水に弱いため、こぼした水分を放置すると黒ずんだり、ワックスが剥がれたりするため、日々の気遣いが必要です。

傷・へこみやすさの違い

フローリングは材質が硬いため、重い家具の「へこみ」には強いですが、物を落とした時や引きずった時に「引っかき傷」がつきやすいです。

クッションフロアは柔らかく、クッション性があるため軽い衝撃は吸収しやすい一方、重い家具の「へこみ」に圧倒的に弱いです。また、鋭利な物を落とすと表面が傷ついたり破れたりすることがあります。

水や湿気への強さの違い

クッションフロアは表面の耐水性が非常に高いため、洗面所やキッチンなどの水回りには最適の素材です。

フローリングは湿気を吸って膨張したり、水濡れによって表面がめくれたり、カビが生えたりしやすいため、水回りにはあまり適していません。

退去費用で注意すべきポイントの違い

フローリングの場合、大きな傷をつけて張り替えになると、1枚だけの補修が難しく広範囲の工事になり、請求額が高額になりがちです。

クッションフロアは張り替えの手間が少なく材料費も安いため、万が一過失で張り替えることになっても、フローリングよりは費用を抑えやすい傾向があります。

クッションフロアの賃貸が向いている人・向いていない人

最後に、ご自身のライフスタイルや性格から、クッションフロアの物件が向いているかどうかを判断する目安をご紹介します。

向いている人:掃除しやすい部屋が良い人

「掃除機だけでなく、こまめに水拭きやクイックルワイパー(ウェット)で床をピカピカに保ちたい」「ジュースをこぼしてもイライラしたくない」という、日々の掃除のしやすさや清潔感を最優先する人には非常に向いています。

向いている人:水回りの手入れを楽にしたい人

料理中の油ハネや、洗面所での水ハネを気にしたくない人におすすめです。サッと拭くだけで元通り綺麗になるため、水回りのストレスが激減します。

家事の時短を求める忙しい方にぴったりの素材です。

向いている人:防音性や柔らかさを重視したい人

足音を下の階に響かせたくない人や、冬場の床の冷たさが苦手な人、室内で歩き始めたばかりの小さなお子様がいて、転倒時の衝撃を少しでも和らげたい家庭に向いています。

ペットの足腰への負担軽減にもなります。

向いていない人:本物の木の質感にこだわる人

インテリアに強いこだわりがあり、無垢材の高級家具を揃えているなど、部屋全体に「本物の素材感やヴィンテージな高級感」を求める人には、ビニール製の床は不満に感じるでしょう。

質感を重視するならフローリング一択です。

向いていない人:重い家具を多く置きたい人

大きなファミリー用冷蔵庫、グランドピアノ、天井まである大型本棚、重量のある筋トレ用器具など、極端に重いものをたくさん設置したい人には、へこみや破れのリスクが高すぎるため不向きです。

硬い床材の物件を探しましょう。

向いていない人:退去時の床トラブルを避けたい人

「家具の跡がつかないか常に気にして生活するのはストレスだ」「保護マットなどをわざわざ買って敷くのは面倒だ」という人は、硬くてへこみにくいフローリングの物件を選ぶ方が、精神的に楽に生活できます。

賃貸のクッションフロアに関するよくある質問

クッションフロアの賃貸に関して、不動産会社によく寄せられる疑問にQ&A形式でまとめました。

クッションフロアの賃貸はやめた方がいいですか?

決してやめた方がいいわけではありません。

水に強くて掃除しやすいという日々の生活における大きなメリットがあり、事前の傷・へこみ対策さえしておけば、退去費用の心配もなくとても快適に暮らせる実用的な床材です。

クッションフロアのへこみは退去費用を請求されますか?

冷蔵庫やベッドなど、生活に必須の家具を置いてできたへこみは「通常使用の範囲」とみなされます。「通常損耗」は原則として貸主負担となるため、退去費用(原状回復費用)は請求されないケースが多いです。

ただし、管理会社や契約内容による部分もあるため、入居時に保護マットを敷くのが最も安全で確実です。

家具の跡は通常使用になりますか?

国土交通省のガイドライン上、一般的な家具の設置による跡は通常使用となります。

しかし、キャスター付きの椅子をマットなしで使用してできた傷や、重量物を無理に引きずって表面が破れた跡などは、借主の「過失」として費用を請求されます。

クッションフロアにカビが生えたらどうなりますか?

結露や水こぼしを長期間放置したことが原因でカビが生えた場合、「日々の手入れを怠った(善管注意義務違反)」として、カビ取りや部分張り替えの費用を請求される可能性が高いです。

こまめな換気と水分・湿気の拭き取りを心がけましょう。

賃貸でクッションフロアを自分で張り替えてもいいですか?

多くの賃貸物件では、管理会社や貸主の承諾なく床材を張り替えることは契約違反となる可能性があります。

もし「貼って剥がせるタイプのクッションフロアシート」を上から敷きたい場合でも、間に湿気がこもって元の床を傷めるリスクがあるため、事前に管理会社へ確認をとることをおすすめします。

クッションフロアとフローリングはどちらが良いですか?

ライフスタイルにより一長一短です。

日々の掃除のしやすさや水への強さ、足当たりの柔らかさを求めるなら「クッションフロア」。インテリアの高級感や、重い家具を直置きした時のへこみにくさを求めるなら「フローリング」を選ぶと良いでしょう。

まとめ

賃貸のクッションフロアは、ネットで言われるような「トラブルになりやすい悪い床材」では決してありません。

  • 水回りに強く、掃除がしやすい非常に優れた素材
  • 重い家具の下には保護フェルトやマットを敷いてへこみを防ぐ
  • 湿気を溜めないようにこまめに換気し、カビを防ぐ

これらの特徴を正しく理解し、入居時に適切な対策をすれば、退去費用を怖がる必要はまったくありません。

まずは、「内見時」と「入居して家具を入れる前」に、床の状態をしっかりと確認し、気になるところは必ず写真に撮って管理会社へ報告しておくこと。 これが、退去時に無用なトラブルを防ぎ、損をしないための最大の防御策です。

しっかりと対策を行って、クッションフロアの賃貸でも安心・快適でおしゃれな新生活をスタートさせてくださいね!

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