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オール電化の平均電気代はいくら?一人暮らし・二人暮らし・家族別に節約方法も解説

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

「引っ越し先の候補がオール電化なんだけど、電気代が高くならないか心配…」「今のオール電化の電気代、もしかして他の家より高い?」

このように、オール電化の光熱費について不安を感じている方は非常に多いです。近年は電気代の値上げニュースも多く、オール電化=高いというイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、オール電化には「ガス代が全くかからない」「深夜電力が安い」といった特有のメリットがあり、一概に損とはいえません。

この記事では、世帯人数別のオール電化の平均電気代から高くなる原因、そして今日からできる節約術まで、不動産会社の目線で分かりやすく解説します。

オール電化の平均電気代はいくら?まず結論

オール電化の電気代について、まずは知っておくべき大前提からお伝えします。

オール電化はガス代がかからない分、電気代だけで比較しない

オール電化住宅では、お湯を沸かすのも料理をするのもすべて「電気」を使います。そのため、ガス併用住宅の電気代と単純に比較すると、当然高く見えてしまいます。

必ず「電気代+ガス代の合計(総光熱費)」で比較することが重要です。

一人暮らし・二人暮らし・家族で平均電気代は変わる

電気代は世帯人数に比例して上がります。お湯を使う量や洗濯の回数、エアコンをつける部屋の数が増えるためです。

のちほど世帯別の具体的な平均額をデータで紹介しますが、一人暮らしと家族世帯では料金のベースが大きく異なります。

冬は暖房や給湯で電気代が高くなりやすい

オール電化に限らずですが、1年の中で最も電気代が高くなるのは「冬(1〜3月)」です。

外気温が低いと、お湯を沸かしたり部屋を暖めたりするのに莫大なエネルギーが必要になるため、夏のエアコン代以上に請求額が跳ね上がります。

電気料金プランによって月額は大きく変わる

オール電化向けの電気料金プランには、夜間の電気料金を抑えた時間帯別プランが多くあります。ただし、契約するプランによって単価設定は異なるため、自分の生活スタイルに合ったプラン選びが重要です。

従来主流だった「夜間が安く昼間が高いプラン」の場合、日中の在宅時間が長い人と夜しか家にいない人とでは、同じ電気使用量でも月額料金が数千円単位で変わることがあります。

最近では、時間帯別料金だけでなく、ライフスタイルに合わせて選べるさまざまな料金プランを用意している電力会社も増えています。契約前に料金体系を確認し、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。

世帯人数別|オール電化の平均電気代の目安

大手電力会社等の調査データを基にした、オール電化住宅の1ヶ月あたりの平均電気代(光熱費の総額)の目安を世帯人数別にまとめました。

世帯人数1ヶ月の平均電気代の目安
一人暮らし約10,000円〜11,000円
二人暮らし約13,000円〜14,000円
3人家族約14,000円〜15,000円
4人家族以上約16,000円〜17,000円

※電気料金は地域・契約プラン・設備・季節によって大きく変動します。上記は一般的なオール電化住宅における目安です。

一人暮らしのオール電化平均電気代

一人暮らしの場合、平均は約10,000円〜11,000円です。

一見高く感じるかもしれませんが、ガス併用住宅の場合「電気代7,000円+ガス代4,000円=11,000円」程度かかることが多いため、光熱費のトータルで見ると平均的な金額に収まります。

二人暮らしのオール電化平均電気代

二人暮らしの場合、平均は約13,000円〜14,000円です。

生活リズムが違う二人(一人は夜勤、一人は日中勤務など)が一緒に暮らすと、昼間も夜間も常に電気を使うことになり、平均より少し高くなりやすい傾向があります。

3人家族のオール電化平均電気代

3人家族の場合、平均は約14,000円〜15,000円です。

お風呂の追い焚きやシャワーの回数が増え、エコキュート(給湯器)が消費する電力量がぐっと増えるため、お湯の使い方で電気代に差が出始めます。

4人家族以上のオール電化平均電気代

4人家族以上の場合、平均は約16,000円〜17,000円です。

家族が多いと部屋数(エアコンの数)も増えますが、ガス併用住宅で4人家族の光熱費が20,000円を超えることも珍しくないため、オール電化の恩恵(基本料金の一本化)を最も受けやすい層といえます。

賃貸と戸建てでも電気代は変わる

一般的に、賃貸マンションなどの「集合住宅」は、上下左右を別の部屋に囲まれているため断熱性が高く、冷暖房の効率が良いことから、電気代が安くなる傾向があります。

一方、戸建ては延床面積や部屋数が多い傾向があり、冷暖房や給湯に使用する電力量が増えやすくなります。

ただし、設備の性能や断熱性能、家族構成などによって実際の電気代は大きく異なります。

オール電化の電気代が高くなりやすい理由

「平均額より明らかに高い!」という場合、以下のような原因が隠れていることが多いです。

給湯に使う電気量が多い

オール電化住宅では、給湯に使用する電力が電気使用量の大きな割合を占めるケースがあります。

シャワーを出しっぱなしにしたり、お風呂の追い焚きを何度も使ったりすると、あっという間に電気代が跳ね上がります。

冬場は暖房費が増えやすい

冬は「冷たい水をお湯にするための電力」と「冷え切った部屋を暖めるための電力」がダブルでかかります。

また、オール電化物件に多い「蓄熱式暖房機」や「床暖房」は、快適な反面、消費電力が非常に大きい設備です。

昼間の電気使用量が多いと高くなりやすい

オール電化専用の料金プランは「昼間の電気代が割高」に設定されています。

テレワークで一日中家にいたり、昼間に洗濯機や食洗機を回したりすると、割高な電気を大量に消費することになります。

古い設備だと電気効率が悪い場合がある

賃貸物件の場合、備え付けられている電気温水器やエアコンが10年以上前の古い型だと、最新の省エネ家電に比べて消費電力がかなり大きくなります。

契約している電気料金プランが合っていない

ライフスタイルと料金プランがミスマッチを起こしているケースです。

例えば、夜勤で昼間に家にいることが多いのに「夜間割引プラン」を契約していると、常に一番高い単価で電気を買うことになってしまいます。

オール電化とガス併用はどっちが安い?

オール電化とガス併用どちらがおトク?

物件選びの際によくある「オール電化とガス、結局どっちが安いの?」という疑問にお答えします。

電気代だけでなくガス代込みで比較する

繰り返しになりますが、オール電化の強みは「ガスの基本料金(月額1,500円〜2,000円程度)がまるまる浮くこと」です。これを加味して総光熱費で比較すると、使い方次第でオール電化の方が安くなるケースは多々あります。

一人暮らしでは大きな差が出にくいこともある

一人暮らしの場合、そもそもお湯を使う量も料理をする回数も少ないため、オール電化でもガス併用でも、総光熱費は月額1万円前後に落ち着くことが多く、劇的な差は出にくいです。

家族世帯では使い方次第で差が出やすい

家族が増えてお湯の消費量が激しくなると、差が出始めます。ガスのようにお湯を使うたびに沸かすのではなく、オール電化(エコキュート)の「安い深夜電力で一気にお湯を沸かして貯めておく」という仕組みをうまく使えれば、家族が多いほどオール電化がお得になりやすいです。

都市ガス・プロパンガスでも比較結果は変わる

光熱費を比較する際は、現在お使いのガスが「都市ガス」か「プロパンガス(LPガス)」かによって、比較結果が大きく変わります。

自由料金制のプロパンガスは都市ガスに比べて料金が割高な傾向にあるため、プロパンガスからオール電化へ切り替えることで、光熱費全体を抑えられるケースも少なくありません。

近年は法改正によりプロパンガス料金の透明化が進んでいますが、依然として会社や物件ごとの価格差が大きい傾向があります。そのため、現在のガス料金の検針票と、導入する電気設備(エコキュートなど)のシミュレーションを比較し、総光熱費で判断することが重要です。

都市ガスとプロパンガスの違いについて詳しくはこちら

https://honnne.com/blog/archives/12067

賃貸でオール電化物件に住むメリット

オール電化の賃貸物件には、光熱費の安さ以外にも生活を豊かにするメリットがあります。

ガス代がかからず支払いを一本化できる

電気とガスの契約を別々にする手間が省け、毎月の支払いも「電気代のみ」とシンプルになります。家計の管理が非常にラクになるのは嬉しいポイントです。

火を使わないため安全性が高い

ガスコンロのように火を使わないため、調理中の袖への引火や、消し忘れによる火災リスクを大幅に減らせます。小さなお子様や高齢の方がいるご家庭でも安心です。

キッチン周りの掃除がしやすい

IHクッキングヒーターは表面がフラットなガラス天板になっているため、油跳ねや吹きこぼれもサッと水拭きするだけで綺麗になります。ガスコンロ特有の五徳(ごとく)をゴシゴシ洗うストレスから解放されます。

深夜電力をうまく使えば節約しやすい

「夜は電気が安い」という特性を活かし、寝る前に洗濯機のタイマーをセットしたり、スマホやパソコンの充電を夜にまとめて行ったりすることで、ゲーム感覚で無理なく節約を楽しめます。

賃貸でオール電化物件を選ぶときの注意点

契約前に知っておかないと後悔しやすい、4つの注意点(デメリット)を解説します。

昼間に家にいる人は電気代が高くなりやすい

以下のようなご家庭は、従来型のオール電化プラン(夜間安・昼間高)だと電気代が高くなりやすい傾向にあります。

  • テレワークが中心の人
  • 専業主婦(夫)で日中も在宅している人
  • ペットのために24時間エアコンを稼働させている人

日中の電気消費量が多い場合は、「昼間の単価が割安なプラン」への見直しや、太陽光発電の電気を日中に自家消費するスタイルへの切り替えが効果的です。

在宅スタイルに合わせたプラン選び直すことで、電気代の大幅な節約が期待できます。

停電時に使えない設備が多い

停電時は照明やエアコンだけでなく、IHコンロ(調理)や給湯設備が通常通り使えなくなる場合があります。エコキュートはタンク内のお湯を利用できる場合もありますが、機種によって対応が異なるため確認が必要です。

地震や台風などの災害に備え、セットコンロを常備しておくなどの防災対策が必須です。

IH対応の調理器具が必要になる場合がある

これまでガスコンロ用のフライパンや土鍋を使っていた場合、IH非対応のものは使えなくなります。引越しのタイミングでIH対応の調理器具に買い替える初期費用が発生する点に注意しましょう。

電気温水器・エコキュートの容量を確認する

オール電化物件では、エコキュートや電気温水器を使い、夜間など電気料金が安い時間帯を中心にお湯を沸かしてタンクに貯めておく仕組みが一般的です。そのため、タンク容量が世帯人数やライフスタイルに合っていないと、シャワーの途中でお湯切れを起こすリスクがあります。

物件選びでは、以下の容量を目安に確認すると安心です。

  • 一人暮らし: 200L前後(毎日湯船に浸かるなら300Lが安心)
  • 二人〜三人暮らし: 300L〜370L
  • 四人家族以上: 460L以上

お湯が足りなくなって昼間に「沸き増し」をすると、割高な時間帯の電気を使うため、電気代が高くなりやすくなります。内見時に屋外タンクの容量表示を確認したり、不動産会社へ給湯設備やタンク容量を確認しておくことで、失敗しない物件選びにつながります。

内見時に設備の年式や使い方を確認する

賃貸物件の内見時は、備え付けの給湯器(電気温水器かエコキュートか)の年式をチェックしましょう。古い電気温水器は消費電力が大きく、電気代が高くなる要因になります。

オール電化の電気代を節約する方法

ウール電化の効果的な節約術図解

「今の電気代を少しでも安くしたい!」という方へ、効果的な5つの節約術をご紹介します。

電気料金プランを見直す

まずは契約している電力会社のプランが、自分のライフスタイルに合っているか確認しましょう。

もし昼間に家にいることが多いなら、思い切って「深夜割引のない一般的なプラン(従量電灯)」に変更した方が安くなるケースもあります。

給湯の使い方を見直す

お湯切れを恐れて、昼間に何度も「沸き増し(追加でお湯を作る機能)」をしてしまうと、高い昼間の電気を使うため電気代が高騰します。

設定温度を少し下げたり、シャワーの時間を短くしたりして、夜間に貯めたお湯だけでやりくりするのが鉄則です。

暖房器具の使い方を工夫する

消費電力の大きいエアコンや床暖房に頼り切るのではなく、こたつ、電気毛布、湯たんぽ、着る毛布などの「局所的に暖めるアイテム」を併用することで、冬場の電気代を大きく削減できます。

昼間の電気使用量を抑える

「洗濯機を回す」「食洗機を使う」「炊飯器でご飯を炊く」「アイロンをかける」といった電力のかかる家事は、できる限り電気代の安い夜間(プランによって23時〜翌7時など)にシフトしましょう。

待機電力や家電の使い方を見直す

使っていない部屋の照明や、見ていないテレビをこまめに消すのは基本です。

さらに、古い冷蔵庫は壁から少し離して設置するだけで放熱効率が上がり、消費電力を抑えられます。

オール電化賃貸が向いている人・向いていない人

これまでの特徴を踏まえ、オール電化物件が「向いている人」と「やめた方がいい人」をまとめました。

向いている人:夜間に電気を使うことが多い人

日中は仕事や学校で外出しており、家に帰ってきて洗濯や自炊をするのはいつも夜、という方は、深夜の安い電気料金の恩恵をフルに受けられるため最適です。

向いている人:火を使わない暮らしを重視したい人

「料理の後の掃除をラクにしたい」「ガス漏れや火事のリスクを極力ゼロにしたい」と考える、小さなお子様がいるご家庭や、掃除の時短を求める方には非常に適しています。

向いていない人:日中に在宅時間が長い人

テレワークが中心の人や、家で過ごすことが多い人は、昼間の高い電気代が足かせになり、ガス併用物件よりも割高になってしまう可能性があります。

向いていない人:停電時の不便さが気になる人

「災害時にすべてが使えなくなるのはどうしても不安」「もしもの時はガスでお湯を沸かしたい」と考えるリスク重視の方には、オール電化は精神的なストレスになるかもしれません。

オール電化の平均電気代に関するよくある質問

不動産会社によく寄せられる、オール電化の疑問をQ&A形式でまとめました。

オール電化は本当に電気代が高いですか?

「電気代だけ」を見るとガス併用より高くなりますが、「ガス代込み(総光熱費)」で考えると、使い方次第で同等か安くなるケースも多々あります。一概に高いとは言えません。

一人暮らしのオール電化は損ですか?

損ではありません。例えば、プロパンガスの物件に住んで高いガス代を払うよりは、オール電化の方が月の支払いが安く済むことが大半です。

ただし、自炊も入浴もほとんどせず「家には寝に帰るだけ」という人の場合は、どちらを選んでも大差ありません。

オール電化で電気代が高すぎる原因は何ですか?

最も多い原因は、「昼間の高い時間帯に洗濯や食洗機などの家電を使っていること」と、「給湯器のお湯を使いすぎて昼間に『沸き増し』をしてしまっていること」の2点です。

賃貸のオール電化物件はやめた方がいいですか?

ご自身のライフスタイル(昼型か夜型か)と、物件の設備(古い電気温水器ではなく、省エネなエコキュートがついているか)によります。

夜型で設備が新しければ、快適でお得に暮らせるためおすすめです。

オール電化と都市ガスならどちらが安いですか?

結論から言うと、純粋な光熱費だけを比較した場合は、「都市ガス併用」の方が安くなるケースが多いです。都市ガスは料金単価自体が比較的安いためです。

ただし、以下のような条件では、オール電化の方がトータルコストを抑えられることもあります。

  • ガスの基本料金(月額1,000〜1,500円程度)が不要になる
  • 夜間料金が安いプランを活用できる
  • 地域や物件によっては、家賃を含めた総住居費を抑えられるケースもある

また、日中の在宅時間が長い人は都市ガス併用が有利になるケースが多く、日中は不在で夜間に家事や入浴をまとめて行う人は、オール電化のメリットを活かしやすい傾向があります。

まとめ

オール電化住宅の電気代や、失敗しない選び方について解説しました。ポイントをおさらいします。

  • オール電化は「ガス代ゼロ」になるため、総光熱費で比較する
  • 世帯人数が増えるほど、総光熱費を抑えやすくなる傾向がある
  • ライフスタイルに合った電気料金プランを選ぶことが節約のポイント
  • プロパンガス物件と迷ったら、オール電化を選んだ方が安いケースが多い

オール電化は、使い方や契約プランによって電気代が変わります。「必ず高い・必ず安い」とは言えませんが、ガス代が不要になる点や設備の使い方次第で光熱費を抑えられるケースもあり、ライフスタイルによってはガス併用よりも経済的に暮らせる場合もあります。

引越し先を探す際は、家賃だけでなく、ライフスタイルや設備、光熱費を含めたトータルコストを比較しながら、自分に合った物件を選びましょう。

その他にもお役立ち記事を多数ご用意しています

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